製品情報

2008年10月にリリースされたSolidWorks2009はDassaultSystemsSolidWorksCorpからの17番目のリリースとなります。この新しいSolidWorks2009には250項目を超える機能強化が含まれています。その機能強化の90%以上がお客様からの直接の機能強化要求に基づくものです。
CADではなく設計に集中できる環境を
 

SolidWorksは一般的な作業をより効率的に実行する方法、ユーザー体験をより快適なものとする方法を常に模索しています。また、お客様が設計ツールに束縛されていると感じることのないようにしています。SolidWorks 2009にはお客様がCADアプリケーションではなく、設計に集中できるようにする数多くの機能強化が含まれています。最も良く使用される2つのコマンドは、ズームとモデルの回転です。SolidWorks2009には、これらのタスクやその他の一般的なタスクをより簡単にする革新的な機能強化が含まれています。

業務をより迅速に
  SolidWorks開発者はSolidWorks2009ソフトウェアを出荷状態で高速化することを実現しています。SolidWorksでは継続的なお客様調査を実施し、ソフトウェアの効率に関するお客様の要望に耳を傾けてきました。特に長い計算時間を要する大規模アセンブリ、図面について調査委した結果、ボトルネックはモデルによって異なることがわかりました。したがって、いくつかの特定のタスクに的を絞るのではなく、最も一般的なワークフロー全体のパフォーマンス向上を目指し、1日に何回も繰り返されるコマンドを8倍、大規模アセンブリのパフォーマンスで6倍もの速度向上を実現しました。
設計品質の向上
  SolidWorksは設計の品質を向上するための数多くのツールを提供しています。設計者は適合性、機能性、製造可能性について迅速にチェックすることができ、より良い製品を、コントロールされた、整然とした方法で設計することができます。

大規模アセンブリと図面のパフォーマンス

SpeedPak
 

SpeedPakは、複雑なアセンブリの簡略化されたバージョンを参照関係を失わずに作成するという新しいテクノロジです。SpeedPakを用いることで大規模アセンブリと大規模図面の両方にパフォーマンスが向上しています。

 
物理的に大きなサイズのアセンブリ
 

SolidWorksにおいて、大きさが1平方キロメートルを超えるアセンブリの作成も可能になりました。従来、このような非常に大規模な設計はより小さなサブアセンブリブロックで作成する必要がありました。SolidWorksで物理的により大規模なアセンブリが取り扱えることで、従来よりも大規模な装置、アセンブリプラント、およびアセンブリ製品の設計が非常に柔軟に行えるようになります。

 
特定シートオープン

大規模で複雑な図面は一般的に多数のシートに分かれて構成されています。SolidWorks2009では全てのシートを開かずに特定の1シートだけを開くことが可能です。このことにより、図面の詳細化に従事するお客様が作業すべきシートへの直接アクセスが可能になるため、時間の節約ができます。

アセンブリ
アセンブリの部品表
 

最初に図面を作成することなくアセンブリに対して直接部品表を作成することができるようになりました。この部品表はそのままアセンブリ環境で使用することもできますが、図面環境で使用することも可能です。設計初期段階の製品では、アセンブリ図面を作成する段階に達していなくても部品表が必要になることが多くあります。アセンブリから直接、部品表を作成することで設計プロセスにおける作業負担と時間が軽減されます。また、マネージャーにとっては設計プロセスの初期段階からコストとマージンの見積もりが行えるというメリットもあります。

 
アセンブリのクリアランス検証

クリアランス検証により、設計者はアセンブリ内にある選択構成部品間の間隔をチェックし、指定した最小値に満足していないクリアランスのレポートが可能になりました。SolidWorksに既に搭載されている干渉チェックを補完する機能です。クリアランス検証は新しいお客様とSolidWorksを使いこなしているお客様の双方で役立つ機能です。

図面
寸法ジョグ
 

微小間隔の寸法補助線に対して、ジョグを追加することができるようになりました。
これにより、図面詳細部分の可能性を高めるとともに、理解しやすくし、誤った解釈の危険性とそれらに起因する製造の品質問題を減らすことが可能です。また、この機能を使用している個所についてはエンジニアリングマネージャーによる設計レビューや図面チェックも容易になります。

 
タイトルブロックウィザード
 

タイトルブロックウィザードを使用することで図面の表題欄作成と編集が効率的に行えるようになりました。
時間を節約し、図面情報(製品情報)の標準化と図面品質向上に役立ちます。

 
SolidWorksモデルのDWGEditorパレット表示  
  SolidWorksモデルをDWGEditorで直接2D図面に展開することが可能になりました。DWGEditorに取り込んだSolidWorks形状はパレットに2Dとして表示され、ドラッグ&ドロップで簡単に図面に配置できます。また、DWGEditor機能で2D図面として編集が可能です。SolidWorks側の3Dモデルに変更が発生した場合には、自動的に更新作業が実行され、DWG2D図面にも変更が反映されます。
ユーザーインターフェースの機能強化
マルチスクリーンのサポートとツールバー、メニューのドッキング
  SolidWorks2009はメイングラフィックスウィンドウからツールバーとメニューのドッキング/アンドッキング操作を可能とし、デュアルモニターを活用することができます。これにより、デスクトップ作業領域が見やすくなり、生産性とデザインの可視性を向上することが可能です。
 
虫めがね
 

虫めがね機能により、全体の表示状態を変更することなくモデルの細部の確認を行うことが可能です。面倒なモデルの拡大/縮小を繰り返すことなく、デザインの全体表示と詳細表示の同時表示が可能になることで時間の節約が実現されます。

 
測定コマンドにおける2単位表示
 

測定ツールにより、異なる2つの測定単位(ミリとインチ等)の結果を表示することができます。新規のお客様からすでにSolidWorksをお使いのお客様まで、国際化に対応した容易な作業環境を提供します。たとえばインチで考え作業している北米の設計者とメートルで考え作業しているヨーロッパや日本の設計者の間で、単位変換の計算を行う必要がなくなります。この機能は単位変換から生じる各種の問題回避に役立ち、エンジニアリングマネージャーにとっても重要です。

ToolBox

ファスナーの動的長さ制御
 

SolidWorksが追加するToolbox追加機能にファスナーの長さを動的に制御することが可能になりました。この機能には標準的なフィーチャー作成と同じGUIが使用されているため、ファスナー操作に慣れていない設計者でも簡単に使いこなすことが可能です。
長さの動的な制御により、ファスナーの長さをその適用先に対して適切かつ迅速に調整することが可能となり、アセンブリ設計の効率化が行われます。

SWIFT-Instant3D

アセンブリにおける部品編集
 

Instant3Dは、アセンブリ内にある構成部品間の関係とともに、部品そのものの編集にも使用できるようになりました。部品とアセンブリの両方に対してInstant3D機能が適用されたことにより、デザインの編集がより容易になります。この機能は新しいお客様だけでなく、既存の経験豊かなお客様にとっても非常に有効な機能です。

 
有効セクションの機能強化
 

Instan3Dの有効セクションで複数の断面平面の同時使用がサポートされました。これにより設計物の様々な側面で編集が可能になりました。
複数の断面を使用することで、より複雑な部品に対してInstant3Dの機能を活用できるようになります。

 
面の移動に対する機能強化
 

Instant3D編集ツールが大幅に強化され、面の移動により作成されたジオメトリの迅速な編集が可能になります。この面移動は非常に直観的作業で、少ないマウスクリックで対応することができます。

 
溶接に対する強化
 

Instant3D編集ツールで溶接の迅速な編集が行えるように強化されました。溶接側面のクリックとドラッグによる隣接する溶接セグメントの延長や、カット面のクリックとドラッグによる特定溶接セグメントの延長が可能になります。

 
ミラージオメトリに対する強化
 

Instant3D編集ツールでミラージオメトリの迅速な編集が可能になりました。元のジオメトリとミラージオメトリのどちらのサイズを変更しても両方が更新されます。

スケッチ
駆動カーブの関形式
 

関形式を使用してスケッチでカーブを作成することができます。カーブを定義する関形式では、YをXの関数として指定できます。これまでは手動の点入力や、外部プログラムによるインポート対象点の生成が主でしたが、SolidWorksにおける複雑なスケッチの直接生成が非常に柔軟に行えます。

 
 
ゼロ以下のスケッチ寸法
 

スケッチ寸法にゼロやマイナスの値を指定できます。
このことにより、寸法の向きを反転したり、寸法値をゼロに設定する為に特別なテクニックを使用したり、寸法参照の変更を行う必要がなくなります。

 
スロットエンティティ
 

スロットをスケッチする為にスロット作成用のエンティティが利用可能になりました。スケッチ可能なスロットには4つの種類(ストレートスロット、中心点ストレートスロット、3点円弧スロット、中心点円弧スロット)があります。このスロットエンティティを使用することで多くの設計で一般的ではあっても面倒な作業が必要だったスロット作成を効率的に行うことができます。

 
スケッチジオメトリのストレッチ
 

2Dスケッチにおける複数のスケッチエンティティについて、SolidW2008 まではそれぞれの長さを個別に変更していました。SolidWorks2009からは単一のグループとしてまとめてストレッチを実行することができます。 この機能強化により、スケッチエンティティに対する個別修正の必要が少なくなり、マウスクリック数の節約が可能です。

部品

ユーザー定義プロパティの入力フォーム
 

ユーザー定義プロパティ情報がタスクパネルに開かれるフォームから追加できるようになりました。これは開いているアセンブリはもちろん、アセンブリに含まれる複数構成部品のプロパティも一括で編集することができます。これによって、検索、追跡、BOMへの受け渡しが可能な部品に対するユーザー定義プロパティ情報の追加がアセンブリ環境から行え、時間の節約となります。

 
プラスチック部品設計フィーチャー(リップ/溝、抜き勾配付きのリブ)
 

プラスチック部品の整列と組み立てが可能なリップ及び溝のファスナーフィーチャーを自動生成することができます。また、リブフィーチャーに抜き勾配を適用する際には、部品の他の部分と交差する個所でその厚みを指定することが可能です。従来の手法では、リップ形状を作成する為に数多くのフィーチャーの組み合わせが必要でした。しかし、SolidWorks2009で追加されたファスナーフィーチャーのリップ/溝を利用することで1フィーチャーだけで部品の嵌合を作成することができ、時間の節約になります。更に、リブに対する新しい抜き勾配フィーチャーではその厚み制御が強化され、部品の厚みをより一定に保つことが可能になります。

 
寸法付きのミラー部品
 

ミラー部品を作成する場合、図面上に表示されるミラー部品に寸法を表示することが可能になります。この機能強化により、図面作成時においてミラー部品に対する寸法スキームを手動で作成しなおす手間が省けます。

ルーティング

ルーティングの使い勝手とユーザーインターフェースの強化
  SolidWorksRoutingではすべてのルートアセンブリとルート構成部品は仮想構成部品として作成されます。これによりルート作成とデータ管理の効率化が行われます。また、→マウスボタンのクリックにより、最も一般的なルーティングタスクと拡張された取り消し機能へのアクセスが可能なルーティングショートカットメニューの使用が可能です。
 
リボンケーブル
 

折れ曲がりのあるリボンケーブル配線を作成し、より完全な電気設計が行えるようになりました。製品に電気ケーブルやリボンケーブル等の配線システムを含めることにより、デザインのより現実的な外観、より完全な製造向けBOM、およびSolidWorksSimulation 製品を用いた冷却空気の流体解析のためのより現実的な環境が提供されます。

 
電気ルートの展開と図面詳細化の機能強化
  SolidWorksのルーティングにおいて、展開ビューと配線収容表やコネクタ収容表等の詳細情報を含む、ケーブルやハーネス等の電気配線ルートの展開図面を自動作成することが可能になりました。テーブルは図面の手動によるクリーンアップ操作を最小限化し、自動で配置されます。この機能はケーブルやハーネスルートに対する製造用図面の作成能力を大幅に改善し高速化するものです。ハーネス図面作成において通常必要となる一般的な「クリーンアップ」作業を自動化します。
電気系CADと機械系CADの統合
IDFおよびPADS ASCIIのインポート
 

CircuitWorksでは、プリント基盤とその構成部品に対する正確なSolidWorksアセンブリを自動構築することが可能です。このアセンブリには、必要に応じて外形、実装禁止領域、アノテーション等を含めることが可能です。
CircuitWorksではプリント回路基板向けの様々な電気系CADで使用されている業界標準のIDFをサポートしています。

 
IDFインポート
 

CircuitWorksは双方向処理を行うシステムであり、SolidWorksの部品及びアセンブリをIDFファイルフォーマットでエクスポートし、電気系システムにインポートしなおすことが可能となります。これにより残りの電気構成部品とパターンを配置することが可能です。
最初に複雑なPCB形状をSolidWorksで作成し、その内容をECADシステムに対して正確に受け渡し、その後作業内容をSolidWorksへ取り込むことが可能です。

 
電気構成部品ライブラリ
 

CircuitWorksが生成した構成部品をより詳細なモデルに置き換え、以降の基板で利用することが可能です。CircuitWorksライブラリにより、構成部品を度の部品やアセンブリで使用するかを定義できます。 それぞれの部品が構成部品ライブラリに自動追加され、最終的なSolidWorksアセンブリを迅速に作成できます。

溶接

溶接グループ
 

SolidWorksで鋼材レイアウト内の関連するセグメントを集めた溶接グループの定義が可能となりました。グループを構成することで、そこに含まれるセグメントに対する処理を鋼材レイアウトに二ある他のセグメントやグループに影響を与えることなく、まとめて行うことが可能になります。 グループ化を行った後は、そのグループに対して任意の処理を実行することにより、グループ内にあるそれぞれのセグメントに対して処理の適用を行うことが可能です。 たとえばすべてのセグメントのエンド処理をまとめて変更する、グループ内の各セグメントに対して溶接隙間を作成する、あるいは他のセグメントに影響を与えることなくグループ内の全セグメントを整列させるといった処理が可能です。

 
溶接ギャップ
 

溶接セグメント間に溶接ビード向けの空間となる溶接ギャップを作成できるようになりました。
溶接ギャップ機能では溶接ビードのための溶接ギャップを考慮した正確なカット長を自動的に取得できます。これにより設計期間の短縮とカット長計算の際のエラー排除、標準の溶接隙間適用が効果的に行えます。

 
トリムと延長の機能強化
  トリムおよび延長ツールは、別の鋼材レイアウトと交差した鋼材レイアウトを分割します。ストラクチャ間の溶接隙間指定、分割側の保持または破棄、およびストラクチャの延長も行うことが可能です。これにより、手動によるトリムや延長を行った場合よりも設計者の時間が節約されます。また、鋼材レイアウトのグループを維持することも可能です。

板金

ソリッドを板金に変換
 

最初に大まかなソリッドの製品設計を行い、そのあとに部品を板金部品として製造するお客様は少なくありません。このワークフローを採用しているお客様向けに、SolidWorksでは初期のソリッド部品から板金部品を生成する機能を提供することになりました。要求される空間にフィットするソリッド部品を最初に作成し、材料の厚み、ベンドエッジ、および必要な展開ラインを指定することにより、その部品を展開することが可能になります。この新しい機能により、最初の製品設計をソリッド部品として迅速に行い、それを製造可能な板金部品に変換することがより容易になりました。

ここにはご紹介しきれないSolidWorks2009の強力な新機能がたくさんございます。
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